協賛企画

香りのアトリエPEPE ~ やえやまアーティストストーリー

文化庁メディア芸術祭石垣島展にあわせて、島で活躍するアーティストやクリエイティブな場が、オープンな探訪企画「やえやまアートホッピング」を開催しています。島の創造のアンバサダーたちに、それぞれの活動のストーリーを聞いてみました。

香りのアトリエPEPE

アトリエ主宰者MAKI UEDAは、嗅覚のアーティストです。メディア芸術祭では源氏物語の世界を嗅覚で体験するワークショップ(12/9土曜日 15:00-17:00)を主催します。もう一つ、アートホテル石垣島にて嗅覚アートのインスタレーションを展示しています。

石垣島に移住して5年目。移住目的は喘息治療でしたが、やがてここにアトリエを設立、間も無く島の香りを使った様々な作品(お土産品)を作ったり、空間演出したり、観光客にワークショップを提供したり、様々な形で「嗅覚のツーリズム」に取り組むようになりました。

1: どのような思い、考えで

嗅覚は、視覚・聴覚と違って芸術活動の対象になることが少ない中、最近は欧米で「嗅覚芸術」が盛んになってきました。

稀なことに、日本人は古来より、香りの芸術を発展させてきました。現代には香道という形で伝わっており、その原型ともいえる「香合わせ」が源氏物語32章「梅枝」に記されています。この感性を世界に紹介したいと考え、オランダにて当ワークショップを発表しました。

2: 何を

源氏の女人たち(紫の上、朝顔の宮、花散里、明石の君)が調合した香りを、実際に再現してみました。ワークショップではそれらを嗅ぎながら、彼女たちの人柄、人物像などを想像してみます。その後、自分の好きな香りで「マイ匂い袋」を作ります。じぶんの人となりは、どう香りに現れるでしょうか。またその香りによって、どのような人物像が描かれるのでしょうか。

3: それをすることで、島の創造にとって、どのようなことを期待したくしているのか

まずは嗅覚の奥深い世界を楽しんでいただけたらと思っています。

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