協賛企画

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2017.12.10

イチグスクモード 池城安武~やえやまアートストーリー

文化庁メディア芸術祭石垣島展にあわせて、島で活躍するアーティストやクリエイティブな場が、オープンな探訪企画「やえやまアートホッピング」を開催しています。島の創造のアンバサダーたちに、それぞれの活動のストーリーを聞いてみました。

イチグスクモード 池城安武

〇 発信したい取り組みについて
1: どのような思い、考えで
【詩心のある絵を。】
沖縄の詩人 山之口貘にインスピレーションを受け、シルクスクリーン版画の制作をはじめました。
現在は八重山の景色、動植物、文化をテーマにシルクスクリーン版画をはじめ、アパレル、グラフィック方面まで仕事の幅を広げています。
昔の石垣島の風景写真や民話など、伝統文化から学ぶことも多く、今後はこうした歴史を守りつつ、新しい文化を生み出していくような創作活動にも挑戦したいと思います。

2: 何を
【新しい柄を。新しいと古いは決して対極じゃない。】
石垣・八重山にはミンサーや八重山上布などの柄やデザインで美しいものが多くありますが、誰も未だ見つけてない石垣の柄がまだまだあると思っています。
少し話し変わりますが、方言が現代で使われないのは、外来語や新語の方言が無いからだと聞きます。
地方のデザインにおいても同じ事がいえるのではないか。昔の柄が現代に浸透しないのは、新しい柄が生まれていないからではないでしょうか。
昔の柄を現代・未来に繋げることも大事ですが、また同じくらい新しいものを生み出すことも大事だと思います。
新語の方言を作るように、今の時代だから生まれる新しい柄を、作っていきたい。

3: それをすることで、島の創造にとって、どのようなことを期待したくしているのか
将来、唯一の石垣独自のデザイン文化が育っていって欲しい。

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2017.12.06

香り”X”の分解と再構築 ~やえやまアートストーリー

文化庁メディア芸術祭石垣島展にあわせて、島で活躍するアーティストやクリエイティブな場が、オープンな探訪企画「やえやまアートホッピング」を開催しています。島の創造のアンバサダーたちに、それぞれの活動のストーリーを聞いてみました。

アートホテル石垣島では、最上階のスカイバンケット&バー「カプリコン」にて「香りのアーティスト」MAKI UEDAさんによる「香り”X”の分解と再構築」という嗅覚アートのインスタレーションを12月16日まで展示しています。
(バータイム限定/バーご利用の方のみ鑑賞可/貸切営業時は非展示)

1:どのような思い、考えで

当ホテルは2017年春「アーバンリゾート」をテーマに全館改装をおこない、「アートホテル石垣島」にリブランドいたしました。リブランド後、今まで地元の皆様にご愛顧いただいてきた絆はそのまま大切にしつつ、新たな感覚を発信する場所となるべく、アーティスト(特に地元アーティスト)とのコラボレーションの可能性を探る中で、今回MAKI UEDAさんのアート展示が実現いたしました。

2:何を

ある花”X”の香りを構成する複数の香気成分を抽出。それぞれの香り別にキャンドルを作成。キャンドルを灯すことにより、それぞれの香りが「カプリコン」の空間で立体的に調香され、”X”の香りが再構築されます。

それぞれのキャンドルの香りをお楽しみいただきつつ、カプリコン全体で香る”X”の正体を記憶の中からたぐりよせていただきます。

香りごとのキャンドルには色をつけ、装飾の一面をもたせ、バー「カプリコン」の世界をも形作っているアート作品です。180度ガラス張りの店内で目の前に広がる石垣島の夜景を見ながら、美味しいお酒(ドリンク)とともに、キャンドルの色と炎、そして香りをお楽しみいただけます。視覚、味覚、嗅覚を刺激する、心地よい時間が流れます。

期間中は”X”を素材として使ったカクテルやスイーツも数量限定でご提供いたします。

3:それをすることで島の創造にとって、どのようなことを期待しているのか

観光、お仕事で島外からお越しのお客様には想い出に残る場所として、そして地元の方々には新しいモノ・コトを体感できる場所として、常に新しいことをおこす発信力の高いホテルでありたいと思っています。

発信者:アートホテル石垣島 総支配人 佐藤智博

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2017.12.06

香りのアトリエPEPE ~ やえやまアーティストストーリー

文化庁メディア芸術祭石垣島展にあわせて、島で活躍するアーティストやクリエイティブな場が、オープンな探訪企画「やえやまアートホッピング」を開催しています。島の創造のアンバサダーたちに、それぞれの活動のストーリーを聞いてみました。

香りのアトリエPEPE

アトリエ主宰者MAKI UEDAは、嗅覚のアーティストです。メディア芸術祭では源氏物語の世界を嗅覚で体験するワークショップ(12/9土曜日 15:00-17:00)を主催します。もう一つ、アートホテル石垣島にて嗅覚アートのインスタレーションを展示しています。

石垣島に移住して5年目。移住目的は喘息治療でしたが、やがてここにアトリエを設立、間も無く島の香りを使った様々な作品(お土産品)を作ったり、空間演出したり、観光客にワークショップを提供したり、様々な形で「嗅覚のツーリズム」に取り組むようになりました。

1: どのような思い、考えで

嗅覚は、視覚・聴覚と違って芸術活動の対象になることが少ない中、最近は欧米で「嗅覚芸術」が盛んになってきました。

稀なことに、日本人は古来より、香りの芸術を発展させてきました。現代には香道という形で伝わっており、その原型ともいえる「香合わせ」が源氏物語32章「梅枝」に記されています。この感性を世界に紹介したいと考え、オランダにて当ワークショップを発表しました。

2: 何を

源氏の女人たち(紫の上、朝顔の宮、花散里、明石の君)が調合した香りを、実際に再現してみました。ワークショップではそれらを嗅ぎながら、彼女たちの人柄、人物像などを想像してみます。その後、自分の好きな香りで「マイ匂い袋」を作ります。じぶんの人となりは、どう香りに現れるでしょうか。またその香りによって、どのような人物像が描かれるのでしょうか。

3: それをすることで、島の創造にとって、どのようなことを期待したくしているのか

まずは嗅覚の奥深い世界を楽しんでいただけたらと思っています。